「いい人材を確保したい」 「就活生の選択肢に入らない」

お客様からのはじめのアプローチは、そのような採用のご相談からでした。

企業様への理解を深める中で、見えてきたのは、社員の方たち自身が疑問に思っていることと、社会において重要な役割を担っているという素晴らしい仕事を、サイトを通して伝えきれていないこと。そこで私たちは、お客様が事業を通じて生み出す価値や、社会的意義、目指すべく未来を打ち出していくブランディング活動の必要性を強く感じました。ブランディング活動は新規顧客へのPR、社員の意識改革や就活生の選択につながります。

まず私たちが大切にしたのは、「何を、誰に、どう伝えていくか」というコミュニケーションの整理です。事業全体を通して、企業がどのような想いを持ち、どのような貢献をしているのか、誰がどう幸せになるのか、様々な疑問を明確にしていく中で、輪郭が見えてきたビジョン。そのビジョンや社会的価値、企業の魅力を最大限に伝えられるよう取り組みました。ブランド価値の創造から、サイト構成、コピー、デザインまで、プロジェクトメンバー全員で意識統一を図り、サイト制作を行なっています。

これから先も、いつも通りを守る。

企業の価値を表すコピー

水処理施設のメンテナンスは「継続的に、安定して稼働させること」が重要です。美しい水環境を毎日当たり前に保つことは、成果が見えにくい分、働く意義や価値を見出しにくいという現実もありました。私たちは「水を管理し、綺麗にする」ことを表面的に伝えるのではなく、その先にある未来、働く意義や価値を伝えたいと考えました。

同様に企業として安定していることも就活生の視点において重要です。安心できる企業であることはもちろん、自信と誇りを持ち、長く働ける会社だということをコピーとステートメントで表現しています。

カタチのないものを、どう視覚化し、伝えるか。

「水の管理」というカタチのないものどう視覚化して伝えるのか、ということに注力し、制作しました。「水の未来を作るプロフェッショナル」という企業の価値、「堅実・誠実・安心」といった企業の姿勢を、ユーザーに届けるため、フォント、写真、レイアウトなど、全体的に意識してデザインを行っています。

採用サイトについては、企業サイトと区別できるように、水の色に馴染むカラーを用い、それぞれ独立しながらも調和を保つデザインを採用。本質的な企業イメージを損なわず、若い学生さんたちに前向きな印象を持ってもらえるよう、ベースカラーより少し明るめのカラーを用い、働く価値を表現しています。

カスタマイズ性高く、かつ品質を保てる更新型コンテンツ

採用サイトでは、社員の働き方や休日の過ごし方を紹介し、親近感を持たせたいといったクライアントの要望があったため、社員紹介コンテンツ「先輩インタビュー」「グループトーク」「ワークライフバランス」の更新型コンテンツを充実させています。

しかしながら、誰もが自由に更新できるカスタマイズ性の高いコンテンツは、品質のばらつきが生じやすいため、きめ細かくルールを決めることが必要です。私たちはお客様と何度もミーティングを重ね、あらゆる問題を想定しながら、システムを設計。
誰が触っても更新しやすく、品質を保ちながら運営できる仕組みを構築しています。