トレンドとデザイン
INTRODUCTION
デザインの世界では、常に新しい表現や価値観が生まれています。
SNSを中心に流行の移り変わりが早くなった今、「トレンドを把握しておく」ことは、デザイナーに必要なひとつのスキルと言えるかもしれません。
ただし、トレンドは“乗るべき波”というより、“活用できる材料”のようなもの。
距離を保ちながら上手に取り入れることで、表現に“いま”の空気感を混ぜ込むことができます。
トレンドとデザインの関係を整理しつつ、日々の情報収集から制作への活かし方までを、紹介していきます。
(index)
SECTION. 01
トレンドを把握したほうがいい理由
理由その1:時代の価値観に沿ったコミュニケーションができる
デザインは「意図した人へ、意図した価値を届けるコミュニケーション」です。
デザインがノイズにならずメッセージをダイレクトに届けるためには、ターゲットが普段使っている表現や文脈と“同じ言葉”で話しかけることが大切です。
ここで重要になるのが、その時代の価値観です。
時代の価値観を理解せずに制作し、“今らしい空気感”が伝わらないと、意図しない古さや違和感を生んでしまうことがあります。
つまりトレンドを知ることは、“受け取る側の文脈”に寄り添うための視点を得ることに近いのではないかと考えます。
理由その2:情報の鮮度を保ち、信頼されるデザインができる
デザインが与える印象は、情報そのものの鮮度を映す鏡のようなものです。
“古さを感じさせないデザイン”は、それだけで「今とつながっている」という安心感を生みます。
ここで重要なのは、華やかさではなく、
「時代とのギャップがない」「現在進行形である」という印象そのもの。
それは、運用され続けていること、手が入っていること、といったきちんと運営されている印象を与え、結果として信頼へと変わっていきます。
SECTION. 02
トレンドの仕入れ方
むずかしく考えず、“眺めるだけ”でもOK
トレンドは、分析したり深く読み解いたりしなくても大丈夫です。
大切なのは、いまの流れを感じ取り、知ること。
例えば、SNSでは“媒体ごとに空気感”が異なります。
深く考える必要はなく、「最近こういうの多いよね」くらいでも構いません。
ただ流し見るだけでも、自然と感覚が育ち、制作するときの判断材料になっていきます。
トレンドは“流行語”からも読み解ける
流行語大賞やSNSで生まれる言葉は、社会がどんな感情や価値観を抱いているかのヒントになります。
「言葉」から社会の動きを感じることで、コピーやデザインのニュアンスに活かしやすくなります。