情報設計とは?

INTRODUCTION
Webサイトをつくるとき、誰もが一度は考えるのが、 「どうすればもっとお問い合わせが増えるのか?」「どうすればサービスを知ってもらえるのか?」という課題です。
写真やデザインなど、見た目の工夫ももちろん重要ですが、 その前にしっかりと考えておきたいのが、情報設計です。
SECTION. 01
情報設計って、なに?
情報設計は、サイトを訪れた人がストレスなく、自分に必要な情報にたどり着けるようにするための工夫です。
たとえば、ある人が困りごとを検索してあなたのサイトにやってきたとき・・・
1.「あれ?これは自分のことかも」と思ってもらえる
2.「もう少し詳しく読んでみようかな」と感じてもらえる
3.知りたいことが分かって、「ちょっと相談してみようかな」と思ってもらえる
読み手の気持ちに寄り添った流れをつくるには、
「誰に」「どんな順番で」「どんな言葉で」伝えるかを丁寧に考えることが大切です。
そうした工夫の積み重ねが、「これは自分のことかも」と感じてもらえる“自分ごと化”につながります。
SECTION. 02
なぜ「自分ごと化」が大事なの?
ユーザーは 3 秒で「これ、自分に関係あるかも!」と判断していると言われています。
どんなに素敵なサービスや商品でも、 ユーザーが「自分には関係ない」と感じた瞬間に、その情報は素通りされてしまいます。
だからこそ大切なのは、「これは自分の話かも」と思ってもらうこと。
その“きっかけ”をつくるのが、情報設計の役割です。
“自分ごと化”を促すには:
・最初にどんな言葉で呼びかけるか
・どの順番で説明するか
・どのタイミングで安心材料を示すか
こうした流れを丁寧に設計することで、「このサイト、自分に合ってるかも」と感じてもらえるのです。

SECTION. 03
情報設計は、行動につながるきっかけをつくる
情報設計がしっかりしていると、ユーザーはサイト内を自然に移動し、必要な情報をスムーズに受け取ることができます。
その結果、「このサービスをもっと知りたい」「ちょっと話を聞いてみたい」といった気持ちが芽生え、行動につながっていきます。
言いかえれば、情報設計は「売り込み」ではなく、「理解を深めてもらう」ための工夫です。 理解が納得になり、納得が行動を後押しする。
それが、情報設計の力です。
SECTION. 04
ユーザーを動かす情報設計、4つの視点
では実際に、どのような視点で情報設計を進めていけばよいのでしょうか? “自分ごと化”を促すための4つのポイントの一例を紹介します。
1. 「誰に向けたサイトか」を構造に込める
まず大切なのは、「誰に向けた情報なのか」を明確にすること。
たとえば、「はじめての方へ」「導入を検討中の方へ」「ご利用中の方へ」といった入口を設けるだけでも、 ユーザーは自分に必要な情報を迷わず見つけることができます。
2. 「知りたい順」に情報を並べる
人が意思決定をする際には、一定の感情の流れがあるとされています。
たとえば: 共感 → メリット → 実績や安心材料 → 行動の案内
この順に沿って情報を配置すると、読みやすく、理解もしやすいページになります。 1ページ内でもこの流れを意識するだけで、読了率や問い合わせ率は大きく変わります。
3. ユーザーの悩みに合った言葉・カテゴリにする
カテゴリ名や見出しには、ユーザーが共感しやすい(=自分ごと化しやすい)言葉を選びましょう。
専門用語や抽象的な言葉ではなく、 「自分の悩みと同じだ」と思える表現が効果的です。
たとえば: 「サービス紹介」よりも、「●●でお困りの方へ」「●●を始めたい方に」など、 悩みベースのカテゴリに変えると、ぐっと親しみやすくなります。
4. 「この先も読んでみたい」と思える動線の整理
ユーザーに「次は何をしてほしいのか」を、自然な流れで案内できていますか?
ボタンやリンクは“押させる”のではなく、“押したくなる”ように設計することが重要です。
たとえば:「今すぐ申し込む」よりも、「無料で相談してみる」「もう少し詳しく知る」など、 行動の心理的ハードルを下げる表現が効果的です。