
こんにちは。品質管理担当の宮崎です。
今回も、前回に引き続きWeb制作におけるQC(品質管理)についてのお話しです。
前回はチェックシートについてのお話でした。
今回は発生したている問題について効率的に対策すべき点を見出すことができる「パレート図」についてです。
問題となっている事象に対して、どこを重点的に対策するべきか?
多くの場合原因は複数で何から手を付けていいかわからない状態。
全部に手を付けるのが本来だけどリソースもないし優先度を決めて対応したい。そんな場合にパレート図を使います。
パレート図の作り方
1.分類する項目を決める
どんな項目で分類するかを決めます。原因や事象で分類していきます。
2.データを収集する
後で比較がしやすいように1週間や1ヶ月など区切りの良い期間を設定して収集します。
3.分類項目別に整理する
データ数の大きい分類項目順に並べ替えます。データの数が少ないものに関しては「その他」とし一番最後に並べます。
4.エクセルやスプレッドシートで表を作成する
データ数を棒グラフで、累積数比率を折れ線グラフで表示します。
上記は項目数で集計していますが、損失が起きている金額で集計をすると経営的な判断としての優先度を見ることができます。
パレート図の見方
一般的に累積数が80%を占める項目の対策を行えば大きな改善効果が見込めると言われています。上記の例では原因1~3を重点的に対策を行えばよいことがわかります。
優先度を持って絞り込むことを重点指向といい、パレート図はQC7つ道具の一つと言われています。
パレート図の特徴
パレート図には以下の特徴があります。
- 一番問題になっている項目を絞り込める
- 対策すべき項目の順序がひと目で分かる
- 不具合項目の割合がひと目で分かる
- 対策を行うことにより得られる効果を予想できる
- 継続的にデータを取ることにより効果の大きさや変化を知ることができる
製造現場で使われることの多いパレート図ですが、
もともとパレートというイタリアの経済学者が所得分布の不均衡を示すために用いたのが最初になります。データの比率を視覚的に把握することができるため営業や事務など幅広い業種で活用することができます。
Web制作ではサイト改善の優先度を出したりするのに使えそうですね。
うまく仕事に活用して効率的に仕事を進めましょう。
それではまた。
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