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SNSを活用!森美術館のマーケティング戦略

寒くなってきたので、暖房の効いた部屋で読書をしたくなる季節になりました。
こんにちは、ヒガシです。今回は本の紹介をしたいと思います。

「シェアする美術|森美術館のSNSマーケティング戦略」
森美術館は、東京六本木ヒルズ森タワーの最上階にある現代アートの美術館で、日本の美術館の中で最大規模のフォロワー数を誇ります。
そんな森美術館(洞田貫 晋一郎)さんのSNSマーケティング術の一端を覗くことができるこの本。
「知ってもらえないと、やっていないことと同じ」
情報発信には1番力を入れるべきだと思いますし、いわゆる「中の人」が執筆された、とても参考になる本でしたので簡単にご紹介を。

【面白い投稿はしない!】
面白いネタがない、どんな事を投稿すれば良いのかーと考えてしまいますが。
ユーザーが求めているのは、本当に面白い投稿でしょうか?
森美術館では基本的な情報(イベントの情報や開館時間など)をアナウンスする事を行っています。
それは、せっかく来たお客さんが「開催期間が終わっていた!」などガッカリする事がないようにというユーザーへの思いやりです。
"バズる情報"より、ユーザー目線が大事。

【アップする写真は自分で撮ろう!】
クオリティーの高い綺麗な画像は、SNSで見かけると違和感を持ちませんか?
私も実際、素材サイトから取ってきた画像などは見もせずスルーしてしまいます。
いわゆる「広告感」が滲み出ている気がして。
これは、SNSという媒体が友人など親しい人の投稿メインな比較的「プライベートな空間」であるためだと思うのですが。
では、企業アカウントはその空間にどう入り込んでいくか?というと。

「中の人」が自分で写真を撮ること。
歪んでたり、ブレてるかもしれません。
(今回サムネイルに使った写真も悩みながら撮影しました!)
でもその時の気持ちや、温度感伝わります。親しみを持ってもらう事が大事なのです。

森美さんはキャラクターを打ち出すという事を推奨していませんが。
親しみやすいアカウントといえば、SHARP(@SHARP_JP)さんが、特に有名でしょうか?
私のオススメは、2017年バベル展のマスコットキャラ「タラ夫」さん(@2017babel)が未だ現役!で。
会期が終わってなお、他の展覧会の案内をしているためファンになってしまいました。
(ブリューゲル好きの私としては、あの魚がパペットに…!かなりツボです)


【森美術館のユニークな取り組み】
2016年『宇宙と芸術展』で、鉄の隕石から作られた非常に珍しい刀“流星刀”の展示のお話などキュレーター、マーケティング視点からも興味深かったです。ゲーム刀剣乱舞からの刀剣ブームの波に上手く乗りながら、人気ゲーム「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインも手掛ける天野喜孝さんに“流星刀”の擬人化を依頼。

このイラストを投稿したところ、1晩で150万インプレッションを獲得し、この数字は森美術館のツイッターで歴代1位。
今も抜かれていないそうです。
※そして著者の洞田貫さんのご先祖様が、刀匠というのも驚きました!(あの同田貫です)

とはいえ中の人が、面白い!と話題になっても重要なのは来館数。
どうお客さんを呼び込むか?SNSの活用だけではない、シェアを促す一工夫など。
実際に行なった施策など紹介されているため、SNS運用やマーケティングに興味のある方、是非ご一読下さい。
シェアする美術|森美術館のSNSマーケティング戦略

最後に。
森美術館の創設者、森稔さんは都市に人やモノ、資金を寄せ付ける"磁力"と呼び、六本木ヒルズ森タワー最上階に美術館を作りました。
高層階の賃料は高く、貸し出せば収入になるのにも関わらず、です。


『文化・芸術は経済の上にあるべきもの』

この理念のもと毎年行われる、六本木アートナイト開催など本当に"磁力"強いと感じます。
(毎年気になってるのに、日程が合わせられなくて涙を飲んでますが)

SNSの中の人は行き詰まったら、ビジネス的な投稿より「文化的・芸術的な投稿」を心掛けましょう。
…数字を追うと文化、芸術そしてユーザー目線を忘れがち。
心に留め置きたいと思いました。

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